というわけで始まったミッションお散歩。


宿を出て、港の方に向かって少し歩くと、商店がありました。

「こんにちはー」

ドキドキしながら中に入ってみると、奥の方からおばあさんが顔を出しました。
話を聞きいてみます。

「壱岐島の秘密ってなんですかー?」

「そうだねえ、壱岐島は海がとってもきれいなことかねえ。水がとってもきれいなんだよ。あと魚もおいしいねえ。帰る前に是非食べていってね」

「ありがとうございました!!」

緊張からか、動きがかくかくしている子どもたちが面白かったです。
翌日に海がきれいで有名な辰野島へのクルージングが予定されています。子どもたちはネットで調べたエメラルドグリーンの海を思い起こし、一層期待に胸を膨らませておりました。

 

そんなふうに真剣にミッションに取り組む子たちがいる傍ら、お菓子を買う子がちらほら。
そんな自由も旅の魅力です。

 

と、買い物している子たちを外で待っていると、何やらごそごそリュックの中を探し始めるYスケ。

「ない!ないよ!!なんでないと!!???
ここに入れとったはずなんにない!!!!!!」

 

そう言いながら目はうるうるとしてきました。
どうやらお小遣い用のお財布見つからないらしい。
何度も何度も探しますがやはりありません。

年末からせっせとお手伝いを積み重ね、ためてきた2000円。それまでの苦労が水の泡になってしまった悲しみと、目の前のお菓子が買えない悔しさで気が気ではありません。

 

と言ってもそれは誰のせいでもなく、ただただ自分の管理の甘さによるもの。
そうはわかっていても感情が抑えられません。
ふてくされ、友達に当たってみたり、はき捨てるような言葉を使ってみたりと、行き場のない思いが段々とまわりの子たちに向けられてきました。

そんな様子を見かねた6年生のSドウから厳しい一言。
「Yスケ、それは八つ当たりやろ、自分がなくしたんじゃん」

確かにその通り。それはYスケ自身もわかってはいましたが、なかなか落ち着きませんでした。

先生もフォローするアイデアはいくつか持っていましたが、今回はあえて何もしませんでした。
普段から自分のものの管理がちょっぴり甘いYスケ。忘れ物やなくしものはよくあります。でもいつも何らかの形で周りの人が助けてくれるから本当に困ることって少ない。今回は必要なものが必要な時に本当にないということを知る機会とするためにあえて何もしないこととしました。

Yスケも、友達にお菓子を少しもらったり、一緒におもちゃで遊んだりと自分なりに工夫をしていましたが、自分で自由にものを買うことのできない不満足は消えなかったようです。

相当に悔しがっていました。今回はそんな気持ちを存分に味わいきったのではないでしょうか。
次回似た機会があったとき、彼からどんな工夫が生まれるのか見るのがとても楽しみです。

 

お散歩の後はみんなでおいしい晩御飯を食べて寝ました。

みんなたくさん歩いて疲れていたのか23時には就寝でした。

———修学旅行からちょうど一か月ほど日が経ったある夕方———

いつものようにコロたまに来たYスケ。
「ひろきー!くるまにあった!!」
そう言って颯爽と友達と遊びに行ってしまいました。
なんのことだか分らなかった山田でしたが、後ろからYスケのお母さんが。
「車のポケットに入ってた。財布。笑」
思わず笑ってしまいました。
帰ってきてからも何度か車のなかを探していたはずでしたが、、、笑
まあ、旅行のときは悔しかったけど、見つかってよかったね。
旅が終わってもなお話題に事欠かないYスケなのでした。

壱岐島修学旅行記一覧

旅行記① http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3025/
旅行記② http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3026/
旅行記③ http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3028/
旅行記④ http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3041/
旅行記⑤ http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3042/
旅行記⑥ http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3050/
旅行記
⑦ http://www.cloudnine-edu.com/ayumi-blog/3069/