こどもの学校PLAY JAMには、時折私たち先生が「血を見る戦い」とよぶ「おもちゃの取り合い」が勃発します。実際に血を流すことはもちろんありませんが、おもちゃを取り合う子どもたちの眼はまさに血眼!!

猛獣のように叫ぶ子、引っ張る子、そうやって取り合いができればまだいいんです。本当は使いたいと思っているのに、その取り合いにすら参加することができない、おとなしい子も使いたい気持ちをぐっとおさめています。

さてそんな取り合いになるほど人気ナンバーワンのおもちゃが、以前にも紹介したことのある「黄色いバス」。実はなんと!今週からそこへ新たに、木の自転車というアイテムが加わったのです。乗り物系はやっぱり人気がありますね。こういうおもちゃ類は、事故やケガが起こりそうでわりとハラハラします。その点は保護者様にもご理解をいただいて、あえて排除することなくおいています。そして使う子どもたちとも使用上の注意点については話し合いをしており、十分な注意の元、楽しんで使用しています。

二つの乗り物、これらを巡って子どもたちの間では「かしてよ!」「いやだ!」の言い合いが止まることはありません。その状況をみていた私はあることを思いつきました。

「こどもたち!!!これから緊急こども会議をはじめるよ!集合!」

そう声をかけると、全員がさっと私を取り囲むように座りました。

「せんせいは、これまでこのバスと自転車をめぐってみんながいろんな気持を抱えていることをみてきました!」

そういうと「うんうん!!」とうなずく子どもたち。

「乗りたい、使いたいと思っていても、今は年齢が上の子、身体が大きくて強い子ばかりが独り占めをしています」

「そうそう!!」と子どもたちから声があがります。

「でも、小さい子でも、本当は使いたいと思っている子も沢山いるね。だけど、怖くて言えないんだよね」

うんうん、そうだそうだと大きくうなずく年中~年少さんたち。

「みんなが満足する方法で遊ぶことができたら素晴らしいよね。そこで、せんせいから一つのアイディアがあります。みんな、レンタカーっていうのを知ってる?」

一人の男の子が「しってる!!!前にしたことがある!」と。

ほかの子は、なんのことかわからない様子です。

「車を、使いたい日や時間を決めて予約するんだよ。そうすると、その時に使うことができるんだよ。」

そういうと、子どもたちの眼がキラキラ★っと光りました。

「みんな どうだろう?レンタカーというのをやってみない?」

「うんうん!!」と、年中さんたちはうなずいていました。

「よやく ってわかる?どうするかしってる?」

子どもたちに「予約の仕方」を教え、これからバスと自転車はレンタカー制度を取り入れて遊んでみることになりました。

「よやくしたいひとは、じゅんこ先生の前に並んで受付をしてください!」

声をかけたとたん、子どもたち、一列にぴーっと並んで順番に予約(笑)

 

「バスにしますか?自転車にしますか?」

「ばすにします」

「おじかんは どうされますか?」

「えっとぉ 5ふん」

「では、長い針が8のところまでつかってくださいね」

「はい。」

こうやって、それぞれが自分が申し出た時間で順番に遊ぶことにしました。中には「今はつかわないけど、月曜日に使いたいから月曜日の朝に予約します」という子もいました(笑)

その後、、、いつも独り占めをして絶対に人に貸さなかった子が案の定「せんせー。自転車使いたい」といってきましたが「ご予約制となりましたので、使う場合はご予約をしてくださいね。ちなみに、月曜日の朝まで埋まっておりますので、それ以降となります」というと「そっか。」とほかの子が使っているのを奪い取ったり喧嘩をすることもありませんでした。

今朝、PLAY JAMのドアを開けると、今まで一度も遊んでいるところを見たことがなかった年少さんHくんがブブブ~~ンと乗って遊んでいる姿がとても満足そうで、かわいくって嬉しかったです。

今日も健やかにレンタカー制度は回っているようで、お昼ご飯のときに「あゆみ~、いま俺がレンタル中。30分間っちゃん」と伝えてくれる子もいました。

大人側の都合でいうと、正直揉め事の芽となるものは排除したいですよね。面倒だし、泣かれるとうるさいし。だけどアイディア一つで楽しみながら満足して使うことだって可能なんですね。