The Energy of Life~運命を変え、創造する~
episode3|藤本祐子

カプリシーズ 英語 ゆってぃ

退屈な私は心も体も陰陰滅滅。

後にわかったことだが、ワクワクする好奇心が原動力の私にとって、母となってからの生活は退屈以外の何物でもなかった。当時の私は、形があるのかないのかわからないくらい、まるで背景と同化した空気みたいな存在であった。心臓は動いている。でも心は動いていない。自分自身で生きている心地が全くしなかった。だから日常生活にワクワクすら求めていなかったし、期待もしていなかった。退屈だという感覚さえなかった。心というものが全く動いていなかったのだ。

真面目な性格の私は、長女を出産してからというもの、家事も育児もそれなりにそつなくこなしてきていた。「育児って大変!」というママ友の話を尻目に、毎日繰り返される生活に飽き飽きしていたのだ。長女はそれほど手がかかる子ではなかったが、決して育児がラクだったということではない。体もしんどいし、お世話は面倒くさいし、イライラもする。でもこのくらいの苦しみはみんな同じだと思っていたし、育児ってこんなもんだろうと思っていた。そんな生活が当たり前だと思い込んでいたのだ。

 

そんなある日、ちょうど長女が2歳になる頃、とある英語教室のチラシが目に留まった。なぜか気になる。少し動いた心のまま体験教室に行ってみた。すると久しぶりに肌に感じる刺激に興奮!長女とふたり家の中でこもりがちだった私にとって、子どもとこんな風に学んで遊ぶことも他のママたちと共有する時間も、さらに、先生とのコミュニケーションもすべてが新鮮に感じたのだ。

 

とはいうものの、私は根っからの人見知り。初めての場所に自ら足を運ぶことはとても緊張してドキドキする。それでもやりたい気持ちが勝り、思い切って入会した。そして英語はいつしか自分自身が楽しむための“ツール”となり、真面目な性格な私にとって学ぶという感覚は、心の底からの喜びでもあった。今まで英語に全く関心がなかった私。未知の世界だったからこそ、私の好奇心はメラメラと掻き立てられていったのだ。

 

当初、英語は自分が楽しむただの“ツール”だったので、このまま何となく学び続けて、おばあちゃんくらいになったら英語の先生でもやりたいな~という軽い気持ちだった。でも今となっては、これは単なる言い訳だったと思う。本当は今すぐにもやりたい!でもこんな初心者が先生になりたい!と言ったところで、鼻で笑われるに違いない。

 

私の心は繊細で臆病。だから、誰かに非難されることも、そんな恥ずかしい自分の姿をさらけ出すこともできなかった。いつも自分の気持ちを押し殺してごまかしていたのだ。

カプリシーズ こども英会話 ゆってぃ

主人の転勤後、福岡に引っ越してきた私は再び英語教室を探していた。そしてネット検索していたときにたどり着いたのが、クラウドナイン・エデュケーション(CNE)の代表である清水亜希子先生(あっこ先生)のブログ。あっこ先生の書いているブログにどんどん引き込まれていった。「こんな自分でも先生になりたいという気持ちを受け入れてくれるのだろうか?」と半信半疑の想いを抱えながらも、すでに心が決まっていた。あっこ先生に会いに行き、そこでおそるおそる自分の気持ちを切り出した。

「わたし英語の先生になりたいんです。」

と。

すると、

「じゃあ半年後に先生になろう!」

と、まさに天地がひっくりかえるような衝撃的な回答。

 

「ないないない!」とまた気持ちをごまかそうとした私であったが、もうすでにごまかすことはできなかった。

 

英語教室を開講していた講師が、会社立ち上げのために引継ぎの先生を探していたところにタイミングよく私が登場。次から次へと起こる状況がそう仕向けようとしていたのだ。もうやるしかない!やると決めたら退かない。進んでいく怖さより、この目の前にあるチャンスを失う怖さのほうが大きかったのだ。

 

舞台は揃った。しかし私にはもうひとつ抱える不安があった。それは子どもたちとの関わり。自分の子どもですら退屈な育児しか経験してきていなかった私が英語以上に学ぶべきもの、それがCNEの『おやべん講座』だ。

 

子育てに関して多少の苦悩はあったものの、それが当たり前だと思っていた私であったが、おやべん講座を受講して初めて本当の自分の気持ちに直面したのだ。

“自分は苦しかったんだ”

という本当の気持ち。

知らず知らずのうちに、苦しいと思うこと自体が悪いことであると自分に言い聞かせてきた私にとって、“苦しい、つらい、しんどい”という気持ちをごまかさずに受け入れ、子どもたちにもそのままの気持ちを素直に伝えていくということは目から鱗であり、とにかくおやべん講座の講師や講座の仲間に素のままの私を受け入れてもらえている安心感を実感できていることが嬉しかった。

 

真面目な私は我慢も標準装備。

良い妻、良い母でなくてはならない、と思っていた。本当は家事なんて大っ嫌い。欝々して子どもと一緒に橋から飛び降りようかな。なんて考えたこともあった。我慢はできるから、してしまう。でもそれって誰も大切にしていない。

 

おやべん講座で自分も相手も大切にする関わりを学んだことで、実生活にも顕著に変化が現れてきたのが何より嬉しかった。今では子どもは自分の学びそのもの。特に長女は自分のことを理解してくれる仲間の一人であることがとても心強い。

 

好奇心が止まない私がさらなる興味を惹かれたのが『上級講座』であった。自分が理解できない会話を仲間たちがしているのが悔しくて、もっと未知の世界に踏み込みたいという、ただただ好奇心で受講したのがきっかけであった。

 

受講してみるとそのアンテナの矛先は自分自身へと向けられていった。

自分って何が好き?何が怖い?自分って何物?

どうしていつも怖くてビクビクしながらもチャレンジしようとするのであろう。

 

それは、自分が何かワクワクを感じたときに、常に好奇心と不安がセットで訪れるからであった。そしてこの不安というものは、今までやったことがないという不安。だから、一度踏み入れて経験してしまえば不安は消え、好奇心だけが残る。でも同時に、それではちょっと物足りなくなる。

 

わたしは“好奇心+不安”の状態が一番ワクワクする!

 

だから物足りなくなったらさらなるワクワクを探求し始める。探求心に私は導かれ、そしてそれが私の生きている実感なのだ。

 

探求する→ワクワクする→怖いけどやる→経験・知恵となる→さらに探求する・・・

 

まるでそれは、ロールプレイングゲームみたい。経験値をためてレベルアップし、そのたびにアイテムを手に入れて人生に生かしていく感覚。

 

自分の人生なんだから私が主人公となってしっかりと歩み、全うして生きる。

どんな小さなことでもそのチャレンジは必ず自分の糧となる。

湧き上がった気持ちに良い、悪いはない。

どんな気持ちであっても大切に扱うこと。

もうごまかさない。

 

私は上級講座を通じて自分の絶え間ないチャレンジ精神と今後の人生のビジョンを確立していったのだ。それを自分で体現し、私に関わる大切な人たちに伝え続けていきたい。そんな想いがくっきりと現れた。

 

私は今、自身が主宰する英語教室とCNEの子どもの学校のスタッフとして勤務している。関わる子どもたちの年齢や場所が変わっても、子どもと一緒に学び合える環境は常に刺激があり好奇心が途切れることはない。

 

CNEの講座を通して、そして、毎日の子どもたちや仲間との関わりで私は日々成長している。でも根本的な私は何一つ変わってはいない。昔からの自己中もそのまま。でもその解釈は変わった。

 

Selfish(わがまま)ではなくself-centered(自己が中心にある)の状態であるということ。

 

誰の人生でもない私の人生。今日もワクワクを探して生きていくゾ!

(聞き手 宮武千聡)

 

~あとがき~

わたしが藤本祐子さんと出会ったのはちょうど1年ほど前、おやべん講師養成PICC講座だった。「おやべん講師を目指している人?」との問いに、笑顔でいち早くまっすぐに手を挙げていた彼女の姿を今でも鮮明に覚えている。当時、彼女は明るく朗らかで、意志の強い女性として私の目には映っていた。だから、彼女が「私人見知りなんだよね」と言っても、「人見知り詐欺やん!」って冗談で言い合うくらい、まるで簡単に誰とでも打ち解けるような子にみえていた。しかしそれは、臆病な自分を守るために彼女が作っていた鎧であり、私自身も鎧の下に隠れている本当の彼女を観じられずにいただけだった。

 

共に上級講座を受講していくにつれて、彼女も私も同じように無意識につくりあげてきた鎧を一枚一枚脱ぎ捨てていった。徐々に見え始める本当の自分の姿に、時には笑い、時には泣きじゃくり、その度にそんな自分を認めて許してもらえるような仲間に支えられてきた。鎧を脱ぐ度に出会う新しい自分。未知の世界を探求し続ける彼女にとって、新しい自分に出会うこともワクワクとドキドキの好奇心が止まないことであろう。

 

彼女が主宰する英語教室には、いつも目を輝かせて彼女の授業に心弾ませている子どもたちの姿がある。歌や踊り、工作や絵本など、ただ知識を詰め込むだけではない心と五感をフルに使った指導で子どもたちの好奇心をくすぐる。自分の意志や考え、感情を表現して伝達していくための道具として、日本語も英語も変わりはない。英語という、一見踏み入れ難く感じるものを身近なものとして子どもたちが親しみ、英語を話せることで、子どもたちがより多くの人たちと気持ちの会話ができるようになることも彼女の目指すところだ。

 

相手のことを知り、自分のことも知ってもらう。それは年齢も性別も国籍も関係ない。

 

「怖い、怖い」と言いながらも、常に挑戦し続けている彼女の姿はとても頼もしく、改めて本当に意志の強い女性だと私は確信している。

 


【プロフィール】

こども英会話講師 藤本祐子
1981年生まれ、鹿児島県出身。
カプリシーズ 英会話 ゆってぃB型。動物占いは“傷つきやすいライオン”。

2015年、英会話教室のアシスタントを経て自身が主宰する英会話教室【CAPRI Seeds English】を開講。現在、CNEの子どもの学校のスタッフとしても勤務。

子どもたちの感受性豊かな心を大切に育みながら、自分の気持ちを自分らしく表現していけるような関わりで子どもたちの心に寄り添い、愛情たっぷりで向き合っています。

CAPRI Seeds English
教室のご案内 ▶ http://ameblo.jp/capri-seeds/

博多区CNE校・新規生徒募集中!


取材・執筆|

ちさと宮武 千聡
1981年生まれ、愛知県出身。

三児の母。完璧主義をモットーに生きてきた自分が、育児に関しては頑張っても、頑張っても報われないような終わりのない不安と苦しみに限界を感じ、それをきっかけに『おやべん講座』を受講。その後夫婦ともに『上級講座』を卒業。

2016年、【ミヤタケ洋品店】として活動開始。お人形のお洋服を中心としたハンドメイド品の販売の他、ミシン講座、かきかた・筆文字講座を開講。自分と同じように子育て真っ只中のお母さんが熱中したりウキウキしたり、子ども心に触れて子どもと一緒に楽しんでいただけるような機会づくりを目指しています。

ミヤタケ洋品店のご案内 http://yohinten.exblog.jp/

 

運命 変化 女性 CNE